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歯周病とは

こんばんは。歯科衛生士の赤間です。
歯科に関係する疾患の中でも「虫歯」と同じぐらい罹患率が高いものが「歯周病」です。
歯周病は、大きく分けると「歯肉炎」と「歯周炎」に分けることができて
2つを合わせて「歯周病」と呼んでいます。(日々呼び名や常識等の変化があるため、認識が違ってしまうこともありますが。。。)

◆歯肉炎◆
歯肉炎を起こす原因は、口の中に何億といる細菌です。その細菌が様々な悪さをして歯茎に炎症を起こし、腫れたり血が出たりしてしまうのです。歯肉炎は歯茎に限局して症状の出るものであり、原因である細菌を除去することで回復することもあります。
◆歯周炎◆
一方で歯周炎は、歯肉炎と同じように口の中の細菌が原因で起こる感染症のことですが、歯肉炎との大きな違いは
歯を支えている骨(歯槽骨)まで影響が出てしまうことです。歯を支えている骨が炎症により溶けてしまい歯がグラグラしてしまい
最終的には歯が抜けてしまう大変恐ろしい病気です。

歯肉炎も歯周炎も、主な原因となるのは口の中の細菌です。
この細菌を除去し、炎症を抑えることで改善することが多いです。
一番重要になるのが、やはり「歯ブラシ」です。歯ブラシで原因となる細菌と、その細菌が出す様々な物質が混ざったものを「プラーク」や「バイオフィルム」と言ったりするのですが、それは物理的な刺激を加えることが大事です。
歯ブラシを当てることにより、歯の表面や歯茎の隙間のポケットの中に溜まってしまっているプラークを除去することで炎症が収まることが多いです。
プラークは時間が経つと唾液中のカルシウムなどの成分が沈着して「歯石」になります。
この「歯石」になってしまったらもう歯ブラシでは除去できません。
プラークは柔らかいので、しっかりと歯ブラシを当てると落ちますが歯石は歯科医院で専用の機械を使わないと除去できません。

特に、歯周ポケットの中に沈着してしまった歯石は硬くてなかなか除去できません。
この歯石がずっと残っていると、その周りにプラークが溜まり慢性的な炎症がずっと起きている状態になります。
そうすると徐々に歯を支えている骨が溶けてしまい、噛めなくなってしまったり、膿が出てきてしまったり、最後には抜けてしまうということになります。
歯周病にならないためには、なによりも「歯ブラシ」そして、歯石が沈着していないか歯周病が進行していないかをチェックするためにも歯科医院で定期的なメンテナンスをすることが本当に大切になります。
歯肉炎は出血したり腫れたりと鏡を見たり歯ブラシをして気付く場合もありますが、
歯周炎は知らず知らずのうちに進行してしまうことも多々あります。

けやき歯科クリニックでは、歯周病の検査もしっかりと行っております。
歯石がたくさん沈着してしまっている場合や、歯ブラシの使い方がなかなかうまくいっていなかったりする方には何回か通いって頂いて全体的な経過を見ながら治療・メンテナンスをしていくことになります。
歯石を除去すると炎症を起こしていた歯茎がシュッと引き締まり、歯周ポケットの中に潜んでいた歯石が見えることがあります。
その方が除去しやすくなります。
「歯石を取るのに何回も通いたくない!」「クリーニングなんて1回で終わらせて!」と言われることがあります。
こちらとしても何回も通っていただくのは大変申し訳ないとは思うのですが、
1回で除去するよりも通っていただいて経過を見ながら、回復を見ながらの方がしっかりと治ります。

虫歯の治療がしっかりと終了しましたら、歯周病の進行具合によりクリーニングをしていただくことをお勧めします。
自分が思ってるよりも歯周病が進んでいるかもしれません。
しっかりと診させていただきますので、少しでも気になるところがありましたら是非ご来院ください。

  

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